理事長挨拶
理事長 寺田幸弘
引き続き2年間の理事長職を拝命しました。
副理事長は広島大学の島田昌之先生に、そして学会の7つの機能を率いてくださる常任理事もそれぞれ継続してお願いしております。
これまでの2年間を踏まえこれから2年間の抱負を記します。
〇卵子学の向上
当会の唯一無二の目的である「卵子学の向上」にむけての営みをさらに発展させてまいります。 盛会に終了した第66回広島大会(島田昌之会長)のスローガンである「卵子を深く知り、卵子を生かす」はまさしく当会の目的であるとおもいます。 河村和弘先生および島田副理事長を中心に基礎・臨床研究領域で当会ならではの学術の展開を目指してまいります。 新しくキャビネットにご参画いただいた、宮本圭先生はじめとした学術委員会の碩学たちの奮闘を期待しています。 会誌に関しては岩田久尚先生に引き続き会員の皆様の役に立つ企画や新進気鋭による総論の掲載などお願いいたします。
〇新しい力の発掘、勧奨そして登用
アカデミアではおしなべて教官数の削減がすすめられています、寂しい限りです。 その器全体の縮小とともに、生殖医学の基礎研究に携わる人材の減少は続いています。 このような状況下ですが、いざ学会に参加すると今後萌芽してゆく人材が沢山参加されていることに気づきます。 属性に関係なく、卵子学に興味を持つ人材に今後ともキャビネット一同で声がけし、この興味深い学術分野に参加いただきます。
〇学会基盤の充実
会員数は毎年100名ほど増加しており、現在2600余の組織になっています。 さらに安定した学会運営を庶務担当平尾雄二先生、財務担当木村直子先生そして毎日学術フォーラム様とともにすすめてまいります。 会も大きくなり適切な広報活動は重要な事項と認識しており、木村文則先生には常に公正・適切な対応をいただき感謝しております。 さらに、配偶子・胚を扱う研究領域なので倫理面での情報収集は重要で高井泰先生に引き続きお願いしています。
〇胚培養士認定について
胚培養士認定業務への臨床エンブリオロジスト学会様のご参画も軌道に乗ってまいりました。 今後とも高橋俊文先生とお二人の副委員長を中心に質の高い公正な認定をすすめてまいります。 質を落とさない前提のもと認定の諸プロセスの省力化、簡素化を委員長が進めてくださっています。
これからの2年間もよろしくお願い申し上げます。